インタビュー(島田)

1 島田 直樹 53期 代表パートナー

 ⑴ 当事務所の沿革・概要

 私が入所した時は、弁護士3名の事務所でしたが、その後、司法試験合格者の増加に合わせて、事務所の弁護士も増やしてきました。
 事務所では、損保会社や地銀を中心に多くの顧問先にご契約いただいているので、企業にかかわる案件が多いですが、消費者事件などを含めた一般民事事件や離婚・相続などの家事事件、刑事事件まで幅広く取り扱っています。
 また、公益的活動に関しても積極的に行っており、私を含めた所属弁護士の多くが弁護士会の委員会で活動するなどしています。

 ⑵ 担当している案件や所属している委員会

 私の担当は、地銀の案件が中心であり、契約書のチェックや債権回収の事件が多いです。そのほかに、法科大学院の教授(客員)、裁判所の調停委員、地方公共団体が設置する委員会の委員としての業務にも関わっています。
 所属している弁護士会の委員会は、事務局運営室、弁護士会照会調査室、図書委員会、倒産法運用検討協議会、民事裁判運用検討協議会、法科大学院委員会です。事務局運営室では、室長として、弁護士会の事務局の運営について中心的役割を担っています。また、平成25年の弁護士会館移転に際し、同会館内の図書スペースの大幅な拡充を実現し、その後も図書委員会の委員長として、蔵書の拡充に努めています。

 ⑶ 高校生、ロースクール生、修習生の教育

 次代の人材を育てるのは年長者の重要な役割と考えており、後進の育成には積極的にかかわるようにしています。また、それが、法曹界の発展に大きく寄与し、ひいては自分達にとっても利益になるものと信じています。

 ⑷ 事務所における業務効率化

 業務効率化には積極的に取り組んでおり、事件管理システムを取り入れ、事務所が取り扱っているすべての事件を検索できるようにするとともに、システムに登録した情報を利用して、簡単に書類を作成できるよう工夫しています。
 また、リモートアクセスにより、事務所外から事務所の情報にアクセスできるようにしている一方、情報管理にも配慮し、様々なセキュリティ対策を実施しています。

 判例検索システムについては、複数の業者と契約し、様々な方法による検索を可能にし、電子書籍にアクセスできるようにするなど、弁護士業務の質の向上にも努めています。
 さらに、事務所には、雑誌等を含め1万冊近い書籍があるところ、ネットで蔵書を検索できるようにするとともに、ICタグを取り付けるなどして、書籍の所在をすぐに探せるようにしています。

 ⑸ 若手弁護士と一緒に事件を進めるときに配慮していること

 個別の事件処理においては、一定の経験を有する他の弁護士と一緒に担当してもらうことにより、具体的事件の処理方法について学んでいただけるようにしています。
 また、事務所では、定期的に勉強会を実施しているほか、情報をメールで配信しており、弁護士として必要な基礎的知識を確実に習得できるように配慮しています。

 ⑹ 若手弁護士に期待すること

これまで勉強してきたことと、実務で使用する知識は必ずしも一致していません。

また、事実調査や手続処理などは実務家になって初めて取り扱う分野だと思います。担当する分野によって異なると思いますが、自身の担当分野で必要な知識を改めて自発的に勉強して、研鑽に努めていただきたいと思います。特に、弁護士になった直後にどれだけ勉強したかが、弁護士としてのキャリアに大きく影響するので、気を引き締めて業務にあたっていただきたいと思います。

 ⑺ 当事務所に入所した場合の成長

 当事務所では、弁護士間の風通しがよく、疑問があれば他の弁護士に質問することも容易にできると思います。同じ事件でも、弁護士によって事件処理方法が違うこともよくあるので、いろいろな処理方法を肌で感じて、自らの処理方法を確立していくことができると思います。

 ⑻ 現時点で考えている当事務所の将来像

 民事訴訟のIT化に伴い、千葉の事務所も、東京の事務所と競合していくことが多くなっていくと思います。そこで、東京の大規模事務所との競争に負けないように、今後も弁護士の数を増やして個々の専門家を図っていくとともに、時代の変化に合わせて、新しいものを積極的に取り入れていくつもりです。

 ⑼ 最後のメッセージ

 弁護士の業務は、知識と経験の集積が必要であり、不断の努力が必要と考えています。事務所でも新しいことを積極的に取り入れ、体制を常にアップデートしていくことを予定しています。変化に柔軟に対応し、向上心を持って業務にあたりたいと考えている方にご参加いただけると大変うれしいです。

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