インタビュー(西川)

3 西川 雄介 64期 アソシエイト

 ⑴ 担当している案件

 私は、日頃、企業法務や交通事故案件を中心に担当しております。

 企業法務では、前職の経験を活かし、金融機関の債権回収や中小企業の法務相談をはじめM&Aやファイナンス業務など幅広い分野に携わっています。

 また、交通事故案件においては、加害者側・被害者側を問わず常時10件以上は事件を抱えており、様々な事故類型に対応できるよう経験を積ませてもらっています。
 その他、金融機関や顧問先保険会社に毎月1回程度出向いて顧問先の顧客や従業員に対する法律相談会などを担当させていただいております。

 ⑵ 個人事件

 当事務所では個人事件の受任に特に制限はありませんので、積極的に個人事件を受任するようにしております。

 入所直後は刑事事件の受任に注力しておりましたが、近時は、事務所事件の経験を活かし交通事故案件の受任や個人的に関心を抱いている相続事件に特に注力しております。

 当事務所には司法書士が所属しており、また、協力税理士もいるという強みがあり、相続事件をワンストップで解決できるため個人事件受任に際しても非常に心強く感じています。

 その他、幅広い相談に対応できるよう可能な限り様々な分野について受任を心掛け、他の所属弁護士の助言を受けながら日々自己研鑽に努めています。

 ⑶ 当事務所と大手事務所の違い

 私は、司法修習終了後、都内にある長島大野常松法律事務所に所属していました。
 当事務所と大手事務所は、主に、事件内容や担当業務に大きな違いがあると思います。
 例えば、大手事務所では、新聞やテレビなどを賑わすような重大事件や海外紛争案件など大手事務所ならではの華やかな事件に関与することが多いです。勿論、多くの大手事務所においても個人事件の受任を禁止していない事務所が多いと思いますが、実際には日々の業務に忙殺されてしまい個人事件の受任をする余裕はほとんどないと思います。

 他方で、当事務所では、地元の中小企業や一個人の日常生活における法律問題を扱うことが多いです。そのため、ある意味では泥臭い仕事といえるかもしれませんが、その分依頼者との距離が近く、また大げさかもしれませんが依頼者の人生の分岐点に関与することも少なくないと思います。

 今では有難いことに毎年欠かさず事件解決のお礼のお手紙やお歳暮をくださる方などもいらっしゃり、弁護士冥利に尽きる思いも経験させてもらっています。このようなことも当事務所のような町弁ならではのことではないでしょうか。

 次に、担当業務ですが、大手事務所では事件の大きさから通常多数の弁護士がチームを組んで業務にあたります。ときには各分野の著名な弁護士や最高裁判事経験者などと肩を並べて業務に取り組むこともあります。
 そのため、当然のことではありますが、若手弁護士は主に文献調査や議事録作成など下積みを重ねることが多く、期日対応や顧客対応を前面に立って行う場面は多くないと思います。また、大規模な事件を担当することになるため、年間で担当する事件数も両手で数えられる件数に留まる弁護士もいるかと思います。


 他方で、当事務所の場合には、基本的には一人または二人で事件を担当するため若手のうちから法廷や打ち合わせにおいて前面に立って主体的に弁護士業務に従事することが求められます。また、案件も年間で数十件程度担当することが多くスピード感も求められます。

 そのため、比較的早いうちから実務家としての経験を積むことができると考えております。

 ⑷ 転職の経緯や転職する際の事務所選び

 言葉にすると小恥ずかしいですが、もともと私は困っている誰かの役に立ちたいという志で弁護士を目指しました。
 縁あって大手事務所に入所し、大手事務所でしか経験できない多数の経験をさせてもらい事務所環境にも大きな不満を抱いていなかったので、このまま同事務所に骨を埋めることも一つの選択肢だったと思います。

 しかし、大手事務所で3年間経験を積んでいるうちに、やはり自分は何を志して弁護士になったのか、その志に見合う仕事を自分は行えているのかという思いを日々強くしました。

 そこで、私は、初心にかえり一般民事を取り扱う事務所へ転職することを決意しました。

 転職の際には、香川県や徳島県などの法曹過疎地域や東京、名古屋、大阪などの三大都市圏、群馬県や茨城県、千葉県などの関東近郊の様々な事務所のお話を伺いました。
 自分でもこんなに多くの事務所の話を聞く必要があるのか疑問ではありますが、今思えば色々な事務所の雰囲気を経験できる機会はそうないので貴重な経験ができたと考えています。

 そのなかで、私が当事務所に入所を決意したのは、取扱事件の豊富さと事務所の雰囲気やメンバーの人となりに惹かれたためです。
 まず、当事務所の特徴として取扱事件が豊富であることが挙げられます。
 例えば、地方事務所では、所属弁護士が数人であるためマンパワーが足りず重大事件を受任することができない事務所や顧問先の数が少なく新規開拓の予定もない事務所なども珍しくありません。私は、一般民事事件を取り扱う事務所への転職を希望しておりましたが、その反面前職で培った企業法務のノウハウを完全に捨て去ることへの躊躇いもありましたので、このような事務所に入所することが自分のキャリアにとって良いのか非常に悩みました。

 他方で、都内をはじめとする三大都市圏では、企業法務中心の事務所が多く、一般民事事件の取扱いや個人受任の自由を謳っているものの前職のように実際には非現実的な可能性が懸念され、また、一般民事事件を多く取り扱う事務所でも離婚事件や交通事故案件などの特定分野に限った事務所が散見されました。


 そのような中、当事務所は、千葉県最大級の事務所の強みを活かし金融機関をはじめ地元企業の顧問先を多数有しつつ個人の法律相談についても特定分野に限らず幅広く受任可能でしたので、前職の経験を活かしつつ様々な一般民事事件に携われるというまさに私の求めていた業務バランスでした。

 また、事務所の雰囲気も、非常にアットホームであり、メンバーも皆優しく頼りになる人であることが面接時から伝わってきました。
もしかしたらそんな風に思っていたのかと怒られるかもしれませんが、いい意味で先輩後輩の垣根がなく、わからないことがあれば嫌な顔一つせず相談にのり的確な回答を下さるので非常に働きやすい環境だと思います。
 特に、中途採用かつ大手事務所出身というあまり例のない経歴であるにもかかわらず入所時から当事務所の一員として自然に溶け込むことができたことはとても嬉しく、また有難いことだと思います。

 ⑸ 1日のスケジュール

 私はライフワークバランスを重視して勤務しています。
 私には幼い子供がいるのですが、なるべく子供と触れ合える時間を多くしたいので平日は可能な限り午後6時頃には帰宅し、夕食を共にするように心掛けています。
 もちろん、仕事が終わらないことも多いので、子供が寝静まった午後10時以降にリモートアクセスを利用して日付が変わる頃まで仕事をしていることもあります。
 出社時刻は通常は午前9時前頃に出社していますが、多忙なときは朝早くから出社し、休日はなるべく仕事をしないで家族との時間を大切にしています。

 

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